…Fishing Guide Service …            平成11年6月1日

   発行 ウィルダネス・クラブ           発行責任者 Y.F

Vol,35 忠類川・サケ・マス釣獲調査・ニュース

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忠類川・始動!!

 今年の募集が始りました!事前の問い合わせから推測するとおおよそ例年並の申し込み水準となるでしょう。まだ北海道は釣りシーズンが始まって間も無いためにどちらかと言うとゆっくりとしたスタートになっているようです。第一次募集は、6/1から7/20まで。8月から釣りに来る人は必ず申し込みを忘れずに!


またまた川の流れが違います!!!

 去年、何度も川の流れが変わりました今年も春先の雪代水で大きく流れが変わっています。一番下流の忠類橋。いつも第1管理棟に行くときに覗くサケの群れを見るポイントが復活しています。ここの場所は、去年の増水で川原の一番左側を流れていたのですが今年は、またまた右側に戻っています。ただ橋の上流部にあったプールが無くなったために、魚が溜まるかどうかは、時期になってみないとわかりません。第2管理棟から河口まですべて流域が変化していて、昨年やっとの思いで造った地図が、使用不能になってしまっています。一度、忠類川に来ている人には状況がなんとなく理解してもらえるはずですが「ナニワの瀬」も復活しています。ルアー・フライ区間は、かなり変化が激しいと言って良いほどです。相変わらず林の中をショートカットしてしまった流れは変化していませんがその前後で大きく変化しています。小さく蛇行しながら好ポイントを形成しています!全体を通すと調査開始初年度にロケをした「川のライオン」のビデオの流れに非常に類似しています。雨が多いと何度も流れが変わるので言い切れませんが、去年よりポイントの数が増えているのはうれしい事実です。


サケ定置網の謎

◎小定置網
例年8月からカラフトマスが溯上を始める。この時期は「マス網」と言われている小定置網が海に所狭しと入っている。この網は、全長300mの小型の定置網なのですが特徴としては、渚から網が入っているのです。この時期に海を回遊しているカラフトマスは、波打ち際を回遊しています。ようするに渚から5mの範囲内を通っていることが多く、これを一網打尽にする網の仕組みとなっているのが一番の特徴と言えます。ただし河川に溯上させ、孵化事業用の卵を確保するために毎年8/12〜16日までの間に網を撤去して河川に溯上を促進させています。この直後に大挙してカラフトマスの溯上が起きる訳なのです。忠類川開始以来、その状況は変わっていないので今年も同じはずこのマス網は、サケ定置網が解禁になる直前にすべて撤去されるのです。
◎本格的サケ定置網
また今年は、本格的なサケ定置網の解禁が8/27からに変更になりました!標津町では全部で28ヶ所の定置網が設置されています。先の小定置網は、波打ち際から網が入っているけど、この本定置網は、逆に渚から100mが空いて設置になるのです。これは、川に溯上を促進させるための処置でもあります。去年までは、9/1にサケ漁解禁になっていたけど今年は、時期が4日早くなっている。
と言うことは今までよりも河川に溯上する魚のペースが例年よりも早くなると言うこと!よく言う「ファーストラン」が、若干だけど早まるでしょう!9/7くらいのペースだったのが9/2くらいになるのは間違いありません。サケ定置網が入ると海でのサケ釣りは一服状態になります。けれど川では逆に本格化といって良い合図なのです。このサケ定置網も、多くの親魚を溯上させるための処置として10月にも一度、すべての網を上げて川に上らせる処置を施しています。この直後も溯上が増えるために川での魚の密度が上がる時期があります。ただし例年なら溯上量を計測しながらの方法となるため時期が不確定であり決まっている訳ではありません。忠類川が終了する直前の11月後半も同じなのです。終了間際は、漁期を早めに切り上げるため、11/27くらいから9月後半並みの溯上があります。ただし異常なほど寒いですから人は、ほとんど居ません。
定置網を知らなければ、良い釣りは非常に難しいのが実情です。地元に居る私達でさえ定置網の漁獲量などから溯上する時期を推測します。
定置網はサケ(忠類川)と直接、接する情報源として非常に大切な役目であり標津の大切な基幹産業なのです。


忠類川での過ごし方

 本州からも毎年、何千人もの人がサケを釣りに忠類川に来てくれるようになりました!本当にうれしい限りです。ただ一つ気になっていることが
1、朝早々と釣りに出掛けてしまう。
2、一日中、同じ場所の近辺で釣りをしている。
3、ご飯を食べる時間も惜しいほど釣りをしている。
要するに、余裕が無くせっせと釣りをしている姿が目に付く機会が増えているのです。リピーターの人は結構、その辺が上手になって来ていて、低番手のフライロッドを持参したりして「オショロコマ」を釣りに行ったりしています。この辺の釣り場は、日本で最後に残されている釣り人の楽園に近いほど、好釣り場が存在しているのです。そうは言っても知らない土地で、釣りのポイントに行きなさいと言う方が無理かも知れませんがそこで提案を!
@今年はゆとりを持った忠類川の釣りを!(あわてず、あせらず)
Aついでだから、他の良い釣り場の探検を!
Bオマケにサケ以外のタックルも!
これを合言葉に、楽しんで欲しいものです。この忠類川ニュースを読んでくれている人だけでも何とかして余裕を持ってください!それが楽しい釣りにつながって行くはずなのですが。


PS… 標津にも遅い春がようやくやって来ました!桜もタンポポも今が満開!実に東京からだと2ヶ月も遅い到来です。桜が咲く頃に帰ってくるのでサクラマスというわけですが北海道は、川で釣ることが見とめられてはいません。いつになったら忠類川のようになるのでしょう。みんなで楽しむためには、みんなの力が必要です。サケ釣りの先駆者の忠類から声を大きくしたいですね。